再石灰化について
こんにちは!札幌市豊平区にあるさっぽろプロケア歯科クリニック受付の後藤です!
皆さんはガムや歯磨き粉の商品紹介で「再石灰化」という言葉を聞いたことはありますか?
一度は耳にしたことがあると思いますが、「再石灰化」がどんな働きで、歯にとって何をもたらすのか知っていますか?
今日はよく耳にするけど意外と知らない歯の「再石灰化」と、それを助ける重要な成分についてお話していきたいと思います!
1,再石灰化とは
歯の表面についているプラーク(汚れ)は、単なる食べかすではなく、細菌の集まりです。その細菌が食べ物に含まれる糖を栄養分にして、酸を出します。この酸が歯の表面のエナメル質を溶かす働きをします。そして、エナメル質が溶けることを「脱灰(だっかい)」といいます!
その脱灰を阻止しているのが唾液です。唾液は口内を中性に保つことができるので、酸によって口内を酸性にされるのを防いでいます。このバランスが崩れて酸性が強くなると歯の表面のエナメル質が溶け出しやすくなり、虫歯のリスクが高くなります。
唾液で口内を中性に保つことで、唾液に含まれるカルシウムイオンとリン酸イオンがエナメル質を新しく形成していきます。このエナメル質を形成する働きを「再石灰化」といいます!
2,カルシウムイオンとリン酸イオン
先ほどお話しした再石灰化のカギを握るのは、唾液に含まれているリン酸イオンとカルシウムイオンです。カルシウムという栄養素に聞きなじみがある方はたくさんいらっしゃると思いますが、リンという栄養素はなかなか耳にしないと思います。そこで、リンとカルシウムについて少しだけお話していきたいと思います!
【リン】
体内に存在するリンの85%は骨や歯に、残りの15%は体中のいたるところに存在しています。実はリンも骨や歯を形成する上でとても重要な栄養素で、リンとカルシウムは密接な関係です!そして、リンはウナギやドジョウなどに多く含まれています。
【カルシウム】
体内に存在するカルシウムの98%は骨や歯に、残りの1%は細胞や血中に存在しています。カルシウムは乳製品に含まれているイメージが強いですよね。その通りです!
乳製品が苦手な方は、干しエビや小松菜などにも含まれているので、料理にひと手間を加えてカルシウムを積極的にとりましょう!
カルシウムとリンをしっかり摂取したからと言って、歯磨きをしなくていいわけではないので、しっかりと丁寧に毎日歯磨きをしましょう!
いかがでしたか?このブログを読んだ方が、歯の再石灰化とそれを助ける栄養素について少しでも理解を深めていただけたら嬉しいです!
投稿者: