静脈内鎮静法
おはようございます。
札幌市豊平区にあるさっぽろプロケア歯科クリニックの野村です。
私は毎週水曜日に北海道大学の歯科麻酔科というところで、診療をおこなっております。
今、北大の銀杏並木がとても綺麗です。
観光客も朝早くからカメラ片手にたくさん来ていました。
(急いで歩きながらの撮影のためブレています)
歯科麻酔科では、全身麻酔や静脈内鎮静法(意識はある程度あるが、眠たくなったり、リラックスしたりできる方法)を用いて、歯科治療をサポートしております。
例えば、静脈内鎮静法を行う時に用いるプロポフォールというお薬、
量を調節して投与すればリラックスした状態で治療を受ける事もできますし、
嘔吐反射(舌などを触られてオエっとする感じ)を軽減したり、
時には、お薬を使っている間の事を覚えていない(健忘効果)などという事もあります。
これらは、すべての人がそうなるわけではありませんが、
・歯科治療にとても恐怖心がある人
・嘔吐反射が強くて歯科治療を行えない人
・侵襲がとても大きく、少しでも、気持ちを楽にしてあげたりしたい場合
など様々な場合に有効です。
ただし、気をつけなければなりませんが、マイケルジャクソンが亡くなった時に用いたお薬もこのお薬です。
つまり、投与する量や、使い方を間違えれば、呼吸が止まり死に至ってしまうこともあります。
ですから、そうならないように綿密な計画を立てておこなっております。
また、何か緊急時に対応できるよう、救急蘇生や薬の知識も備えるようにしています。
当院で、保険診療時にこの方法を用いることはまだできないのですが、いずれ自分で行うことができたらいいなと思っております。
もし、そういう方法で行いたいという方がいれば、北大に紹介することもできますので、気軽に声を掛けて頂けるとありがたいです。
投稿者: