こんにちは。

札幌市豊平区にある さっぽろプロケア歯科クリニック 歯科衛生士の金川です❕

 

今回は「歯周病治療の効果」の続きについて触れていこうと思います。

前回の記事をまだ読んでいない方は、

是非こちらからご覧ください!

歯周病治療の効果について | 医療法人社団博和会 (sappro-dc.jp)

 

まず、当院での歯周病の治療までの流れをお伝えします。

初診時に歯周病の検査を行います。

その際に歯周病の進行度であったり、歯茎の炎症の有無を確認します。

その後、歯ぐきの上の見えるところのクリーニングを行います。

いわゆる、歯石取りというものです。

これだけでも、かなり歯ぐきの状態が改善されます。

その後、歯茎が「健康な状態になったか」

「まだ歯周病の治療が必要か」を確認するために

もう一度歯周病の検査を行います。

 

そこで、まだ歯周病の治療が必要と判定された場合は、

歯ぐきの中の歯石取りを行います。

「歯ぐきの下の歯石取りって痛そう…」

そんなイメージを持った方もいるかもしれません。

確かに歯と歯ぐきの間にある溝のところに器具を入れるので

歯茎の炎症具合や人によって多少の痛みがあるかもしれませが、

私が担当した患者さんは「寝ちゃいました」と恥ずかしそうに笑っている人が多いです。

それほど痛みをあまり感じない処置になります。

 

それでも深いところについている歯石を取る場合や、

痛みに敏感な方の場合は麻酔をさせていただきながら進めることもあります。

そのため「痛み」についてはそこまで心配しなくてもいいかと思われます。

 

歯ぐきの中の歯石取りは、歯の根の一番外側にまで汚れが到達し、

歯を支えている骨が溶けてしまのを防ぐために行う処置です。

 

骨が完全に溶けてしまい歯を支えることができなくなる前に始めます。

歯茎の中の歯石を取ることで骨が溶けるのを食い止めることができるんです!

ここで確認しておきたいのが、”一度溶けた骨が増えることはない”ということです。

歯ぐきの下の歯石取りをしても、骨が溶けるのを「食い止める」だけです。

そのため歯ぐきの状態が改善されると、骨に歯ぐきが引っ張られて

歯ぐきが下がってしまうんです。

まれに、歯周病治療で「歯が長くなった気がする」という声がありますが、

歯周病が進行していなければ、そこまでの影響はありません。

しかし、歯周病の進行度によってはそうなってしまうこともあります。

 

それと同じ理由で

根の治療が完了した歯に、被せものをする場合

歯ぐき状態がよくないと歯が長くなってしまい被せものをつけたあとに、

歯と被せものの間に隙間ができてしまいます。

 

そのため「抜歯」のリスクや「歯が長くなる」リスクを回避するために

歯周病を早期発見し早期治療していくことが重要になってくるのです!

投稿者: さっぽろプロケア歯科クリニック