札幌市豊平区にあります、さっぽろプロケア歯科クリニック 歯科衛生士の金川です。

 

今回は「歯周病治療の効果」について触れていこうと思います。

その前に歯周病とはどういう病気かご存じでしょうか。教科書的に言えば歯周病とは「歯周組織に起こるすべても疾患の総称」のことになります。

これだと少し難しいですよね。そもそも歯周組織とは?というように思う方のほうが多いかもしれません。

 

まず歯周組織とは「歯肉」「セメント質」「歯根膜」「歯槽骨」の4つからなる組織のことです。でもこれだとまだ用語がわかっただけでそれぞれがどんな役割を持っているのか理解しがたいと思います。

 

 

 

 

 

 

それぞれの言葉を少しわかりやすくして言えば「歯肉=歯ぐき」「セメント質=歯の根の一番外側」「歯根膜=歯を支えるクッション」「歯槽骨=歯を支える骨」と言い換えることができます。

 

上記の言葉をを使って説明すると以下の通りになります。歯と歯ぐきの間にある溝に汚れがたまりそれが歯石と呼ばれるものになると歯科医院でしか取り除けないほど硬くなります。それを放っておくと歯の根の一番外側にまで汚れが到達し歯を支えている骨が溶けてしまいます。次第には骨が完全に溶けてしまい歯を支えることができなくなり歯が抜けてしまうこともあります。

 

歯周病は歯ぐきから血が出るという形で発見することもあれば、器具でポケットの数値を測ったときに発見することもあります。そのため歯周病は「気づかない病気」とも言われ
ている厄介な病気です。

風邪や今流行しているコロナにかかれば、何らかの症状が現れ自分が病気にかかっているのかわかることができると思います。しかし歯周病は痛みなどの症状がなく、自分自身が歯周病であると分かりづらいのです。

 

病気は早期発見できればできるほどいいですよね。例えばがんでも早期発見することにより臓器を取り除いたり死のリスクから回避できたりしますよね。歯周病も同じく早期発見することが一番重要になってきます。歯周病のリスクで最悪なケースが「抜歯」です。

気付かぬうちに歯周病が進行し抜歯になってしまうというのは悲しいですよね。

 

「歯ぐきに痛みが出た」「歯ブラシをしていたら血が出てきた」などの症状が出て歯科医院にかかってくだされば早期に対応することができます。しかしそれをそのまま放置してしまうと場合によってはそのまま歯周病が進行してしまい「抜歯」という最悪なケースに繋がってしまいます。そうならないためにも前述したように「歯ぐきに痛みが出た」「歯ブラシをしていたら血が出てきた」などの症状があれば早期発見するためにも歯科医院に通うことをお勧めします。

投稿者: さっぽろプロケア歯科クリニック