歯科でのレントゲン②
みなさんこんにちは。
札幌豊平区にある「さっぽろプロケア歯科クリニック」歯科衛生士の富岡です。
今回は、前回に引き続き歯医者さんでの
レントゲン写真の撮影についてお話しをしたいと思います。
なぜ歯科でCTを撮るのか?
歯茎の中にある歯の神経は、上の歯を削ったり
被せ物を外したりしないと確認ができません。
神経の根となると、さらに奥にあるので目視で確認はできず、
従来のレントゲンでもはっきりと確認できないケースもあります。
処置前に、CT撮影をすることで複雑な歯の神経でも
3次元的に確認をすることができ安全に治療が行えます。
歯科CTでは、さらに正確に把握するために、
様々な角度からお口の中を撮影し立体的に再現します。
ほんの数秒で歯や顎の骨の状態、さらに骨の厚みや密度、
内部の神経や血管の位置までも確認できるのです。
レントゲンの必要性は、理解したけれど
安全面での不安が…と思う方もいらっしゃると思います。
放射線の健康影響を考えるときは、
被ばく線量(mSv:ミリシーベルト)が重要な指標となります。
国際的には1年間に浴びて健康に影響を与える放射線の量は、
20〜100ミリシーベルトが目安とされています。
ですので、放射線による人体への影響は、
年間100ミリシーベルトを越えなければみられないと言われています。
日本は、その中でも政府が出している安全基準値は、
20ミリシーベルトとより厳しい基準値になっています。
また、私たちはもともと食べ物や大地など
自然界からある程度の量の放射線を受けて生活しています。
1年間に受ける自然放射線量は、世界平均 2.4ミリシーベルト
日本平均 1.5ミリシーベルト
東京とNYを飛行機で往復した時 0.2ミリシーベルト
ブラジルのガラパリ市の自然放射線(年間)10ミリシーベルト
歯科では、デンタル 0.01ミリシーベルト
パノラマ 0.03ミリシーベルト
CT 0.1ミリシーベルト
上記のように歯科治療で行われるレントゲンの放射線被ばく線量は、
ごく微量ですので基本的に健康被害のご心配はいりません。
それでも、実際に目に見えないものですので
ご不安が残る方もいらっしゃると思います。
当院では、必要であればレントゲン撮影の目的や
必要性をお話しさせて頂いて、正しい撮影方法で
必要な枚数だけを撮影しております。
ご不安な点がございましたらお気軽にお声掛けください。
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