歯科でのレントゲン①
みなさんこんにちは。
札幌豊平区にある さっぽろプロケア歯科クリニック
訪問診療部 歯科衛生士の富岡です。
今回は歯医者さんでのレントゲン写真の撮影についてお話しをしたいと思います。
当医院でのレントゲンの種類は、外来での診療だと4つあります。
①デンタル:数本の歯を写す方法
②パノラマ:全ての歯と顎全体を写す方法
③セファロ:矯正治療などに有効な方法
④歯科用CT:3次元の立体画像で歯や顎の骨の状態、血管、神経などの
位置も見えるためレントゲンに比べて精密な検査、診断が行えます。
歯のレントゲンは、硬い部分は白く、柔らかい部分は黒く写ります。
例えば、金属の詰め物は白く映り、虫歯は黒く写るということです。
歯科医師は、レントゲンに写っている白や黒の濃さで虫歯の有無や
神経の管にお薬がきちんと入っているかを確認しているのです。
白く映るもの・・・ 歯、骨、歯石、薬剤や金属などの人工物など。
黒く映るもの・・・ 虫歯、歯根のヒビなど。
金属を使った詰め物や被せ物の下に虫歯ができてしまうと、
黒く写るはずの虫歯が金属によって白く写ってしまうので、
症状が出たり、虫歯が大きく広範囲になるまで発見が難しくなる場合があります。
歯科レントゲンで分かる情報として
①虫歯の状態:目では見えない詰め物の下や、歯と歯の間の虫歯の有無や
進行状態が確認でき、虫歯の早期発見につながることもあります。
②歯の神経や根の状態:歯の中には神経があり、レントゲン写真では神経が
残っているか感染や炎症が起こっていないか確認することができます。
また、歯の根(歯根)にヒビが入っていたり割れている箇所がないか確認や、
歯茎の下に歯石(縁下歯石)の沈着状況をみることもできます。
③顎の状態:顎関節症などの顎の関節に異常がないか確認することができます。
④骨の状態:歯を支えている骨(歯槽骨)は、歯周病が進行すると溶けます。
骨の状態をみることで歯周病の進行状態が確認でき治療に繋がります。
また、顎の骨の中には太い神経と血管が入っている太い管があり、
その位置を確認することにより、安全な麻酔や抜歯を行うことができます。
⑤生えていない歯の状態:親知らずの生え方や本数は人によって様々です。
レントゲン写真では歯茎に埋まっている親知らずの状態の確認もできます。
また、お子様のこれから生えてくる歯も確認できるので、歯の生え変わりや
本数の異常についても早期に発見できます。
以上のように、直接肉眼で見ることができない場所の状態を確認するために、
レントゲン写真を撮ることは歯科治療にとっては必要不可欠です。
レントゲン撮影の安全性やCTについては、次回のブログで触れていきます!
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