あかちゃんのお口の筋肉と歯並びの関係性について
こんにちは!
豊平川沿いにある「さっぽろプロケア歯科クリニック」歯科衛生士の飯塚です。
私は2022年2月に子どもを出産し、パートとして働くことと同時に育児にも奮闘しております!
子どもの成長をみている中で、ふと、歯科衛生士専門学校時代に学んだあかちゃんのお口の筋肉と歯並びについて思い出しましたので、2つ紹介したいと思います。
「今、あかちゃんと生活している方」 「あかちゃんが周りにいる方」 「これからあかちゃんを迎える方」に、このお話を知っていただけると嬉しいです!
(*遺伝的な理由もあるため、このお話はひとつの参考としてお読みください)
さて、「あかちゃんのエネルギーといえば?」と問われるとみなさんは何を思いつきますか?「ミルクや母乳」「離乳食」と答える方がほとんどであると思います。
実は、母乳を飲むときにお母さんのお乳を吸う力が重要になってくるのです。
お乳から母乳を吸う力はテレビで拝見した方もいらっしゃると思いますが、大人で考えると「マックシェイクを吸う力」と同等の力だそうです。
その力を考えると、あかちゃんが汗をかいて一生懸命飲むことやかなり疲れることが分かります。(あかちゃんって本当に凄い!)
お乳を吸う力でお口周りの筋肉「口腔周囲筋」といわれる筋肉を鍛えています。
お口周りの筋肉を鍛えることで、お口が乾燥する口呼吸を防ぐため口を閉じる力、歯が生えるときに隙間が広がりすぎないように予防をしてくれる働きがあります。
(お乳から母乳を吸うことはコミュニケーションだけではなく、あかちゃんのお口の成長にも関係があったなんて!)
もう一つ、「離乳食」を食べるときにもあかちゃんのお口は鍛えられています。
「スプーンを使って離乳食を与える」この中の動作があかちゃんにとって重要な成長ポイントです。
お母さんは忙しいとお母さんのペースで与えがちになってしまいますが、ぜひ、あかちゃんペースで与えてみてください!
あかちゃんが離乳食を食べるときの動作は、
まず、あかちゃんはスプーンを加えます。
そのあとに上顎(うえのあごのこと)に押し付ける→ここが上顎を広げるためのポイントです。
最後に唇でご飯を引き取る→ここがお口周りの筋肉を鍛えるポイントです。
上顎を広げることは、子どもの歯「乳歯」よりも大きい大人の歯「永久歯」が生えてくるときのスペースを確保するために重要です。
唇でご飯を引き取る力は口を閉じる力を鍛えます。
(あかちゃんのひとつひとつの動作にはいろんな成長につながるのです!)
今日は二つご紹介しました。
・お乳から母乳を吸う力→お口周りの筋肉を鍛える
・離乳食を食べるときのお口の中→上顎を広げる、口唇を閉じる力を鍛える
ぜひ、お子さんと過ごす中での参考にしてみてください!
気になることがあれば、当院の歯科衛生士に聞いてみてくださいね!
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