抜歯の使う道具

こんにちは!札幌市南区にあるときわプロケア歯科クリニック 歯科医師の菊地です。今回は、歯を抜く際に使用する道具についてお話させていただきます。

虫歯が進行し治療の及ばない歯や割れてしまった歯、歯周病の進行によりグラグラになってしまった歯などは、非常に残念ですが抜歯を選択することがあります。

基本的に、歯は骨と直接くっついているわけではなく、歯茎から伸びている靭帯と呼ばれる繊維と骨から伸びている歯根膜という繊維が歯にくっついており支えられています。

なので抜歯は、この靭帯を切断することから始まりますが麻酔なしでは激痛です。

わずか150年前までは、麻酔技術がなく麻酔なしで歯を抜いていたそうですが

まさに拷問。

患者さんも歯医者さんも『抜くのやめようか・・・』となっていた事でしょう。

 

実際の手順ですがまずは麻酔の注射の針を刺すための表面麻酔をします。

表面麻酔をよく効かせてから歯を抜く際の痛みがないように、歯の周りに麻酔液を注入していきます。この際に歯医者さんが気を付けていることは、大きな圧をかけないようにゆっくりと注入していくことです。早く麻酔を終わらそうとすると、患者さんは痛い思いをすることになります。

 

麻酔の液を入れ終わっても、すぐには始めません。約2分間液が染み渡るように待って、やっと靭帯の切断を始めます。

しっかりと靭帯を断裂し終わったらヘーベルという器具を骨と歯の間の歯根膜の部分に挿入し、歯根膜繊維を断裂させ、歯を骨から脱臼させるのです。

そして最後に使用するのが、『抜歯』と聞いたら一番に思い浮かぶ歯医者さんのペンチ。抜歯鉗子です。

歯の白い部分が沢山残っている場合はヘーベルを使わず抜歯鉗子のみで行うことがあります。

歯が抜けた後は、抜けた歯の根っこが折れてまだ残っていないか。抜いた穴に不良肉芽と呼ばれる病気が残っていないか確認して次回また麻酔をして手術を付け加えるようなことがないようにします。

その後は、ガーゼを5分間以上噛んでもらい出血がないことを確認して終了になりますが抜いた傷口の状態をみて必要があればスポンジ状の材料を入れ込み針と糸で縫い合わせる場合があります。

麻酔が効いていても、押される力・引っ張られる力は感じたままですし麻酔をしていない唇や頬っぺたに器具が当たれば痛みがありますので抜歯の最中に何かお気づきの点がございましたら遠慮なく教えてくださいね!

抜歯後の注意事項

こんにちは、札幌市南区ときわプロケア歯科クリニック、デンタルコーディネーターの中村です。

本日は歯を抜いた後に注意することについてお伝えします。

 

  • 当日は入浴、飲酒、激しい運動は控えましょう

→上記の行為を行うと血行がよくなり再度出血するおそれがあります。お風呂はシャワーを浴びる程度にしてください。

  • 頻繁にうがいをしすぎないようにしましょう

→抜歯後数時間は唾液に混じって溶けた血が出てくることがありますが、気にしすぎて頻繁に唾液を吐いたりうがいをすると、固まってきた血がはがれたり流れてしまいまた出血してしまうことがあります。

  • 飲食について

→なるべく麻酔が切れてから(2〜4時間程度)飲食しましょう。麻酔が効いている状態で飲食をすると口唇や舌が麻痺していますので、舌や頬を噛んでしまったり熱いもので火傷をしてしまうおそれがあります。食事はなるべく硬い物や辛い物などの刺激物は避けて、軟らかい物など食べやすい物にしましょう。

  • 腫れについて

→2日目をピークに腫れることがあります。温めたり冷やすとしこりが残り、治りが悪くなることがあります。気になる場合は濡れたタオルを当てる程度にしてください。

  • 歯磨きについて

→抜いた所は傷口が開いてまた出血するおそれがありますので触らずに、それ以外の所は通常通りの歯磨きを行ってください。

  • 消毒について

→傷口の状態の確認や消毒を行いますので、翌日に来院してください。

 

抜く歯の場所や生え方、状態によって痛みや腫れなどは個人差があります。

抜歯を行う場合はしっかりと注意事項の説明をしますのでご安心ください。

気になることがある方はお気軽にお尋ねください。

糖尿病と歯周病の関係について

こんにちは、ときわプロケア歯科クリニック歯科医師の松下です。

本日は歯周病と糖尿病の関係についてお話したいと思います。

 

歯周病と糖尿病はお互い強く関連し合っていることは今では有名な話だと思います。

ではなぜ全身の代謝疾患である糖尿病と歯周組織に限局する歯周病に相互関係があるのかというと、その背景には炎症を通してつながるということがわかっています。

 

糖尿病患者がインフルエンザや肺炎を併発し発熱すると血糖値は急激に上昇します。炎症細胞から分泌される炎症物質がインスリンの効きを悪くし血糖値を上昇させます。

生活習慣が原因の2型糖尿病は、脂質を過剰に貯め込み大型化した脂肪細胞が慢性的な脂肪組織の炎症を引き起こしていることが原因の一つと考えられています

一方、歯周病は歯周組織において細菌感染が起こり、免疫細胞から炎症物質が分泌されます。歯周病によりひとたび出血が起これば、細菌や炎症物質は血流にのって全身に運ばれ、その結果糖尿病患者の場合インスリンの効きが悪くなり血糖値の上昇につながります。

 

このように歯周病は細菌感染症による歯周組織の炎症であり、糖尿病は脂肪組織の炎症が背景にあります。いずれの病態にも慢性的に続く微小炎症が存在しており、その際に分泌される炎症物質がインスリンの効きを悪くします。

 

糖尿病のほかに歯周病が悪影響を及ぼすものとして、早産や低体重児出産、脳血管疾患、アルツハイマー、誤嚥性肺炎など多くあります。

口腔は小さな領域ですが、全身疾患にも深く関わっていることから、口腔ケアの大切さを再認識する必要があります。

 

 

以上簡単ではありますが、この機会に口腔ケアに興味をもってもらえれば幸いです。

ではまた次回です、レッツビー歯ッピー!

こどもの虫歯と予防

こんにちは!札幌市南区にあるときわプロケア歯科クリニック 歯科医師の菊地です。今回は、こどもの虫歯と予防についてお話させていただきます。

乳歯は、お母さんのお腹の中にいる4~5週ころから、歯の芽ができ始め、 4~5か月ころから次第に固まり始めます。。

生まれて、6~8か月ころ下の前歯から出始め、3歳ころには、上下左右で計20本の乳歯が生えそろいます。

むし歯は感染症ですので、3歳頃まで周りからの感染がなければ定着しないと言われています。

親が使ったスプーンでそのまま食事を与えない、キスをしない、アイスなど途中で一口だけ与えない・・・などです。

どんなにお父さん、お母さんが頑張って気をつけてあげてもおじいちゃん、おばあちゃんが台無しにしてしまうことも多いみたいですね

乳歯は永久歯に比べて柔らかく、虫歯の進行が早いためすぐに神経を腐らせてしまいます。

きれいに磨けているように見えても表面には汚れとバイキンがいっぱい!

定期的に虫歯と正しいハミガキの仕方をチェックしましょう。

着色

こんにちは。

ときわプロケア歯科クリニック、デンタルコーディネーターの野澤です。

歯の表面にはプラークや歯石以外に、茶色い汚れが付いていることがあります。

この汚れの正体は、タバコのヤニや緑茶、ほうじ茶、紅茶、コーヒー、赤ワインなどに含まれている色素です。これをステインと呼びます。

最近歯が茶色くなってきたなぁ・・・と、気になって歯のクリーニングをしようと思い立つこともありますよね。

このステイン自体に害はありませんが、ステインをそのまま放置しておくと汚れが上に重なり、より着色しやすくなってきてしまいます。
さらにステインがついていると表面がざらざらになるので、その上にプラークが付きやすくなります。

ステインがついてしまったら、残念ながらどんな歯磨き粉を使っても落とすことはできないので、歯科医院でクリーニングをして表面をツルツルの状態にしていきましょう。

歯のクリーニングの際には、その方の着色の量や範囲に合わせて研磨剤や道具(ブラシなど)を選択しクリーニングしていきます。

無理な力で汚れを落として歯面を傷つけると、またさらにその傷の上に汚れが付きやすくなってしまう為、それを防ぐためにより良い研磨剤を選んでクリーニングしています。

今年の汚れは今年のうちに!歯医者さんでキレイにしましょう!

親知らず

こんにちは!

ときわプロケア歯科クリニック、助手の新山です。

今日は、親知らずについてお話ししたいと思います。

 

親知らずとは、大臼歯(大人の奥歯)の中で最も後ろに位置する歯であり、第三大臼歯が正式な名称で、智歯(ちし)とも呼ばれています。

永久歯の中で最後に発育します。永久歯は、通常15歳前後で生え揃いますが、親知らずは生える時期が概ね10台後半から20代前半であり、親に知られることなく生えてくる歯であることが、その名の由来だとも言われています。

一般的には、上アゴ左右2本と下アゴ左右2本の計4本ありますが、もともと親知らずの無い人や必ずしも4本揃っていない人など個人差があります。親知らずの生えてくる場所が不足している、あるいは萌出方向(生える方向)が通常と異なるために、埋伏(埋まった状態)していたり、傾いてきちんと生えてこないことがしばしばみられます。

親知らずは、歯肉に部分的に被ったままになることにより不潔になりやすく、歯肉の炎症を起こしやすい状態となってしまいます。これを智歯周囲炎(ちししゅういえん)と呼び、20歳前後の人に発生する頻度の高い疾患です。

親知らずの抜歯は正常に生えている場合には、普通の歯を抜くのと同様に比較的簡単に抜くことができます。しかし、親知らずの大部分が骨の中に埋まっていたり、歯の根っこの形が複雑だったりすると、歯肉を切開したり、骨や歯を削ったりするため抜歯するにもかなりの注意と手間が必要となります。

親知らずを抜くにはメリットとデメリットがあるので、歯科医師と十分に相談されてから決断することをお勧めします。

血をサラサラにする薬を飲んでいる患者さんの処置

こんにちは!札幌市南区にあるときわプロケア歯科クリニック 歯科医師の今多です。

 

今回は「血が止まりにくい薬を飲んでいる患者さんの観血的処置」について取り上げてみようと思います。

 

「血が止まりにくい薬」というのは、よく言う「血をサラサラにする薬」と言い換えられます。「血をサラサラにする薬」は様々な疾患が原因で多くの方(数百万人とも言われています)が服薬しているのが現状です。

 

「血をサラサラにする薬」というのは専門用語でいうと抗血栓薬(抗凝固薬と抗血小板薬)と言います。簡単に言うと、血栓(血の塊)ができにくくする薬です。例えば、血管に血の塊が詰まってしまうと、血管の位置によって脳梗塞や心筋梗塞を惹き起こします。一度これらの病気に罹った人は、再発するのを防ぐために抗血栓薬を服用していることが多いです。

 

では、抗血栓薬と歯科治療とはどんな関係があるのでしょうか。

歯科治療は、出血量こそ少ないですが観血的処置(=血が出る処置)が多いのが特徴です。抗血栓薬を飲んでいると、飲んでいない人に比べて血が止まりにくくなります。例えば抜歯後になかなか血が止まらないということが考えられます。こういった理由から、抗血栓薬を服用している患者さんに対して抜歯等の観血的処置を施す場合は、服薬を中断してもらうことが一般的だった時期がありました。しかし処置日を含む数日間、抗血栓薬の服用を中止した結果、脳梗塞発症のリスクが3倍に上昇したり、血栓塞栓症(=血の塊が血管につまること)が生じたりといった弊害が報告されるようになりました。

 

それらの報告を受け、日本循環器学会のガイドラインに「抜歯時には抗血栓薬の継続が望ましい」と明記されるに至りました。1本の歯の抜歯と、脳梗塞を天秤にかける(お薬を止めることによるメリットとデメリットのバランス)と、この流れは当然と言えます。

 

ということで、抗血栓薬を服用している患者さんに観血的処置を施す場合でも、基本的にお薬はお休みしません。しかし、血が止まりにくいのは程度の差こそあれ否定できません。抜歯を例にとれば、通常の抜歯では歯を抜いた後は圧迫すれば基本的に止血は完了しますが、抗血栓薬を服用している患者さんでは止血剤(体に吸収されます)を抜歯窩(=抜歯後の穴)に詰め、縫合し、そのうえで圧迫する必要があります。また、診療室で止血したと判断して帰宅していただいた後に、だらだらと血が滲んでくるということも可能性としてあり得ます。

 

診療室では、健常な方の処置にも気を付けていますが、こういったお薬を服用している患者さんの処置にもしっかりと気を付けて治療を行っています。安全に治療を行うためにも、お薬手帳は忘れずに持参してくださいね。

 

歯周病の検査

こんにちは、ときわプロケア歯科クリニック、デンタルコーディネーターの中村です。

現代の日本人の中高年層の約8割は歯肉に何かしらの問題をかかえていると言われています。

歯周病は成人が歯を失う原因のナンバーワンなのです。

歯医者さんに行ったことのあるほとんどの方は歯周病の検査をされたことがあると思います。

どんなことをしているのか?何を診ているのか?本日は歯周病の治療を適切に行うために必要な検査についてお伝えします。

 

☆ 歯周ポケット検査

プローブという目盛りの付いている器具で、歯と歯肉の隙間の歯周ポケットの深さを測り、歯周病の進行度を調べます。

健康な歯肉は3mm以下、4mm以上になると歯周病の可能性があります。

 

☆ 出血・排膿の有無

歯周ポケット検査を行ったときにポケットから出血や排膿することがあります。

出血や排膿する部分は歯肉に炎症があり、ポケット内に歯周病菌が多いという証拠になります。

☆ 歯の動揺度

ピンセットで歯を動かし歯の揺れの度合いを調べます。

歯周病が進行すると歯を支えている骨が溶けて歯がグラグラと動いてきます。

当院ではこれらの検査を行い、歯垢や歯石の付着状況や歯周病の進行度を調べ、患者様に検査結果をお伝えして、一人一人に合わせた歯周病治療を行っています。

最近の研究によると歯周病が糖尿病・認知症・メタボリックシンドローム・心血管疾患・内臓疾患・呼吸器系疾患・早産など全身のさまざまな病気に関わっていることが次々と分かってきています。

歯周病は自覚症状がほとんどなく進行してしまうことがあります。

早期発見・早期治療、定期健診、丁寧な歯磨きなどで歯周病を予防していきましょう。

 

最後に!歯周病セルフチェックをしてみてください!

□ 歯肉の色が赤い、もしくはどす黒い

□ 口臭が気になる

□ 歯肉が退縮して、歯と歯の間にすき間ができてきた

□ 歯と歯の間に食べ物が挟まりやすい

□ 歯みがき時などに歯肉から出血しやすい

□ 歯と歯の間の歯肉が丸く、腫れぼったい

□ 起床時に口の中がネバネバする

□ 指でさわってみて、少しグラつく歯がある

□ 歯肉を指で押すと膿が出てくる

□ 歯肉が下がって、歯が長くなってきた気がする

1つでも当てはまる方は歯周病の可能性があります。

3~5個以上当てはまる方は歯周病が進行しているおそれがあります。歯科医院で歯周病の治療を受けましょう。

歯周病に関して気になること、お困りの方はご相談ください。

顎関節症について

こんにちは、ときわプロケア歯科クリニック歯科医師の松下です。

本日は顎関節症についてお話したいと思います。

 

顎関節症の定義としましては、「顎関節や咀嚼筋の疼痛、関節雑音、開口障害ないし顎運動異常を主要徴候とする慢性疾患群の総括的診断名であり、その病態には咀嚼筋障害、関節包、靭帯障害、関節円板障害、変形性関節症などが含まれている」とされています。

つまり頬や頭の筋肉痛、口の開け閉めの時にカクッと音が鳴ったり痛みがある、口が開かなくなるなどの症状は顎関節症に含まれます。

 

原因によって異なりますが顎関節症の治療としましては、咬み合わせの調整やマウスピースの作製、中には外科的な治療と開口訓練が必要なものもあります。

また、顎関節症の方は日常生活における習慣や行動が増悪因子として働く可能性があるため、生活指導は症状の増悪や、発症、再発を防ぐ意味でも重要になってきます。

具体的には、筋肉や靭帯に負担がかかるため硬いものの摂取を避ける、顎関節に横からストレスが加わるので長時間の頬杖や睡眠時の態勢に気を付ける、脱臼のリスクがあるため急激な大開口を避ける、歯ぎしりやかみしめの原因となるストレスを減らすなどいうことになってきます。

心当たりのある方はまず日常生活を見直されてみると良いかもしれません。

 

余談ですが、福岡県で開業されている全国的に有名な筒井照子先生は「日常生活習慣の中で、無意識で行う様々な習癖がある。この些細な習癖が長期間に及ぶことにより、歯牙を移動し顎顔面系さらに全身において大きな影響を及ぼす。」とおっしゃっています。

頬杖や寝方の悪い癖が原因で顎や歯が押され、顎関節症になったり体の軸がずれ全身症状としても現れてくるという事実があるとのことです。

歯周病と糖尿病などの全身疾患は大きな相互関係があることは今では有名な話ですが、歯や顎のズレ一つで全身の骨格や健康状態に影響がでることもあり、小さな領域ですが口の重要性を改めて実感します。

 

今後は健康を考える上で、大きな要素として現在のご自身の口の中の状態に興味をもってもらえる人が増えたらうれしく思います。

それではまた次回です、レッツビー歯ッピー!

知覚過敏

こんにちは。
ときわプロケア歯科クリニック、デンタルコーディネーターの野澤です。

水道のお水や空気が冷たい季節になってきます。
知覚過敏のある方は、歯がしみてお困りかもしれませんね。
虫歯ではないのにしみてつらい知覚過敏はどうして起こるのでしょうか?

もともと、歯の表面はエナメル質という硬い鎧で覆われています。
ところが何らかの理由によってこのエナメル質が剥がれたりすると、内部の象牙質が露出することがあります。
象牙質には、歯の内部の神経の方につながる象牙細管という管が無数にあり、外からの刺激が伝わりやすくなります。
こうして知覚過敏が起きるのです。

知覚過敏への対処法としては、まず知覚過敏用の歯磨剤を継続的に使用すること。
これにより症状が軽くなることはよくあります。
露出した象牙質を覆うような処置をすることもあります。
歯ぎしりなどが原因となっていることもあれば、歯磨きの仕方に問題がある場合もあるのです。
知覚過敏かなと思ったら、まずご相談して下さい(‘ω’)