歯周病と糖尿病について

こんにちは!札幌市南区にありますときわプロケア歯科クリニック 歯科医師の今多です。今回の豆知識ブログのテーマは「歯周病と糖尿病」です。

 

歯周病と関係する様々な全身疾患の中で、最たるものが糖尿病です。歯周病は糖尿病に影響を与え、糖尿病は歯周病に影響を与えるという双方向の関係があることが証明されつつあります。

 

まず、糖尿病とはどんな病気なのでしょうか。よく糖尿病は生活習慣病だ、とかⅠ型とⅡ型がある、なんて言うのはテレビで聞いたこともあると思います。専門的な用語を使うと、糖尿病は「インスリン分泌障害とインスリン抵抗性によるインスリンの作用不足で生じる慢性の高血糖状態と臓器障害を主体とする」病気と言えます。インスリンというのは、血糖値を下げる役割をするホルモンです。ですので、インスリン分泌障害はインスリンの出が悪くなること、インスリン抵抗性はインスリンの効き目が悪くなると考えて頂ければよいかと思います。インスリンの出が悪かったり効き目が悪かったりすると、血糖値が適切な値まで下がらず高血糖状態となるのです。高血糖状態が続くことで、様々な臓器に障害が出るというわけです。日本では糖尿病患者は950万人、その予備軍は1100万人と言われており(合計2050万人!)、日本人の人口の16%程度となります。

 

では、歯周病との関係をご紹介しましょう。まず、歯周病が糖尿病にどのように影響を与えているのかをお話しします。歯周病に罹ると、歯肉は歯周炎という炎症を起こした状態になります。炎症を起こす物質は血液を介して全身を巡ります。実は、この炎症物質は糖尿病で生成される炎症物質と共通のものが数種類あります。その共通する炎症物質がインスリンの効きを悪くしてしまう作用があるのです。すると、血糖値がうまく下がらずに高血糖状態となってしまいます。高血糖状態が続くと、老化にかかわる生成物が血液中に生まれてしまうのです。

今度は糖尿病が歯周病に与える影響についてです。炎症物質には糖尿病と歯周病で共通のものがあるというのは前述の通りです。そして、この炎症物質は歯周炎に罹患している歯の周りの骨を溶かす作用があります。

このように、歯周病と糖尿病は炎症物質が共通していることから、歯周病が糖尿病を悪化させ、悪化した糖尿病はさらに歯周病を悪化させるという悪循環を生んでしまうのです。

 

したがって、糖尿病の治療に食習慣や運動など生活習慣の改善のほかに歯周病の治療は非常に有効な一手となります。また、日ごろから歯周病ケアをすることで新たに糖尿病にかかるリスクを抑えることもできるのです。

 

いかがでしたか。今回は歯周病と糖尿病についてのお話をしました。お口の中を健康に保つことで、体も健康に保てる良い例ですね!それではまた次回です!レッツビー歯ッピー!

 

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