くさび状欠損

こんにちは。
ときわプロケア歯科クリニック、デンタルコーディネーターの野澤です。

くさび状欠損とは歯の根元が欠けてくる症状で、歯ブラシの磨耗によってできる場合と、歯ぎしりや食いしばりのような強い力によって歯の根元の部分の歯質が割れて剥がれることによってできる場合があります。

特に、大きな要因は歯の「くいしばり」です。
くいしばると、歯に大きな力がかかり、根元のあたりにその「ひずみ」が集中します。
こうした力が繰り返しかかることによって、歯の結晶にごく小さなキズが発生。
そこを、ゴシゴシみがき過ぎると歯が削れてしまうのです。
かみ合わせが悪く特定の歯に力がかかる人、スポーツ選手、寝ている時に歯ぎしりをする人などがこの状態になりやすいといわれます。

こうした人は、気付かないでいると歯がパックリと割れる危険性もあるのです。
原因を取り除き、欠けた部分には虫歯をつめる材料で補填することで治療します。
放っておくと、食べ物がたまって虫歯になりやすくなったり、知覚過敏の症状がでることがあります。

くさび状欠損タイプの人の対処法
◆かみ合わせが悪い人は・・・バランス良くかむよう気をつける。食べる時以外に上下の歯を接触させない。かみ合わせ治療を受ける。
◆歯ぎしりをする人は・・・就寝時にマウスピースをする。
◆正しい歯みがき・・・硬い毛の歯ブラシを使わない。みがくときに力を入れすぎない。

お口の中に気になるところがあった方は、当医院へご相談ください。

フルオロアパタイトについて

こんにちは、ときわプロケア歯科クリニック歯科医師の松下です。
本日はフルオロアパタイトについてお話したいと思います。

虫歯の予防にはフッ素が効果的だということは皆さんご存知だと思います。
ではなぜフッ素にはそのような効果があるのでしょうか。

歯のエナメル質はヒドロキシアパタイトという結晶体でできています。
しかし、その構造は結晶格子中に多数の置換がみられCa2+(カルシウムイオン)やOH-(水酸基)イオンが欠落するなど多くの欠陥があります。
これらの結晶の不完全さが酸に対するエナメル質の溶解性を高めており、フッ素にはこの弱点を補強する働きがあります。

フッ化物の局所応用法の中の一つにフッ化物塗布法というものがあります。
これに使用されるフッ化物濃度は9,000ppmと高濃度でありエナメル質表面に一時的にフッ化カルシウムが生成されます。
(ちなみに歯磨き粉のフッ化物濃度は1,000~1,500ppmです。)
その後フッ化カルシウムが徐々に溶解しながらフッ化物イオンを放出します。
このフッ化物イオンが再びエナメル質に作用しフルオロアパタイトを形成し歯質は強化されます。

化学式にすると
Ca10(PO4)6(OH) + 2OF- → 10CaF + 6PO4- + 2OH-
CaF2 → Ca2+ + 2F-
Ca10(PO4)6(OH)2 + 2F- → Ca10(PO4)6F2 + 2OH-
となります。

簡単にいえば、歯の結晶構造の穴をフッ素が置き換わり埋めて、より壊れにくい結晶構造になり、酸にも溶けにくくなるということですね。

ぜひ皆さんも日常生活もフッ化物のことを意識してみてください。
ではまた次回です、レッツビー歯ッピー!

フレイルってなに?

こんにちは。札幌市南区にあります、ときわプロケア歯科クリニック 歯科医師の今多です。今回は、フレイルという言葉について触れてみたいと思います。
日本が超高齢社会と言われて久しいかと思います。超高齢社会とは、65歳以上の人口の割合(高齢化率)が 全人口の21%を占めている社会のことを指します。日本は、2007年に超高齢社会に突入しました。2025年には高齢化率は30%を超えると見られています。

ここで、良く触れられるのが平均寿命と健康寿命です。平均寿命は日本人の所謂平均的な寿命を表し、健康寿命は元気に自立して生活できる期間を表します。この差はつまり、要介護状態や寝たきり状態ということになります。そしてこの差は、日本人の男性では約9年、女性では約12年と言われています。

話を本題に戻しましょう。フレイルという言葉は、簡単に言うと「虚弱」です。体がストレスに弱くなっている状態で、早く介入をすれば元に戻る可能性があります。フレイルを健康寿命と平均寿命の丁度境目と考えるとどうでしょうか。フレイルの基準として例えばこのようなものがあります。

  • 体重減少:意図しない年間4.5キロまたは5%以上の体重減少
  • 疲れやすい:なにをするのも面倒だと週に3〜4日以上感じる
  • 歩行速度の低下
  • 握力の低下
  • 身体活動量の低下

フレイルの状態では風邪を悪化させて肺炎になる、転倒して骨折するなど入院のきっかけとなるイベントが起こりやすくなります。それにより寝たきりや要介護の原因となり得るのは容易に想像つくでしょう。

歯科の観点からフレイルを予防しようとした時、それはやはり健康な口腔内環境で様々な種類の食べ物をバランスよく食べるということになります。歯がない状態を放置したり、歯周病に罹患しているにもかかわらず放置したり、あるいは虫歯を放置することによって歯がどんどん小さくなっていく…そうすると満足に食事出来ず(栄養のバランスという意味で)、虚弱へと繋がっていくと考えられます。ですので、いましっかりと歯がある方は今の状態を維持し、残念ながら歯が少なくなってしまっている方は更に歯を失うことのないようにしていく必要があります。治療が必要な状態の方は、今必要な治療をしっかりと受け、その後は定期検診を受診することをお勧めします。

いかがでしたか?テレビにフレイルという言葉が出てきたら、是非どんな内容なのか見てみて下さいね!