フルオロアパタイトについて

こんにちは、ときわプロケア歯科クリニック歯科医師の松下です。
本日はフルオロアパタイトについてお話したいと思います。

虫歯の予防にはフッ素が効果的だということは皆さんご存知だと思います。
ではなぜフッ素にはそのような効果があるのでしょうか。

歯のエナメル質はヒドロキシアパタイトという結晶体でできています。
しかし、その構造は結晶格子中に多数の置換がみられCa2+(カルシウムイオン)やOH-(水酸基)イオンが欠落するなど多くの欠陥があります。
これらの結晶の不完全さが酸に対するエナメル質の溶解性を高めており、フッ素にはこの弱点を補強する働きがあります。

フッ化物の局所応用法の中の一つにフッ化物塗布法というものがあります。
これに使用されるフッ化物濃度は9,000ppmと高濃度でありエナメル質表面に一時的にフッ化カルシウムが生成されます。
(ちなみに歯磨き粉のフッ化物濃度は1,000~1,500ppmです。)
その後フッ化カルシウムが徐々に溶解しながらフッ化物イオンを放出します。
このフッ化物イオンが再びエナメル質に作用しフルオロアパタイトを形成し歯質は強化されます。

化学式にすると
Ca10(PO4)6(OH) + 2OF- → 10CaF + 6PO4- + 2OH-
CaF2 → Ca2+ + 2F-
Ca10(PO4)6(OH)2 + 2F- → Ca10(PO4)6F2 + 2OH-
となります。

簡単にいえば、歯の結晶構造の穴をフッ素が置き換わり埋めて、より壊れにくい結晶構造になり、酸にも溶けにくくなるということですね。

ぜひ皆さんも日常生活もフッ化物のことを意識してみてください。
ではまた次回です、レッツビー歯ッピー!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です